Igor Pro 簡易マニュアル

1. データについて

1)データを書き込む場合
2)ファイルからデータを読み込む場合

2. グラフの描き方

1)グラフの表示
2)グラフにwaveを加える方法
3)線を修飾する場合
4)ラベルの表示
5)軸の修飾
6)注釈の表示
7)軸の範囲の変え方
8)左右両方に軸を作る場合
9)グラフからwave を消去する方法

3.保存のやり方

1)初めて保存する場合
2)2回目からの保存

4.保存したグラフを見る方法

5.グラフを印刷方法

サンプル(右クリックでファイルをディスクにダウンロードして下さい)


1.データについて

 1)データを書き込む場合

Igor Pro を起動させるとTableが表示されるので、このTableにデータを書き込めばよい。(Excelと似てます。)
  
  ☆Tableを操作する場合にはメニューバー(上の方に表示されるやつ)のTableを使用。(引っ張り下ろす。)
  ◆Append Columns to Table...
   →Tableに列を加えることが出来ます。
  ◆Remove Columns from Table...
→Tableから列を削除出来ます。
  ◆Modify Columns
→列の見出し(waveの名前)の修正、修飾が出来ます。
    Font、文字サイズ、スタイル、色、幅、Alignment(右揃え、左揃え、中央揃え)などが変えられます。
  以下は省略。(たぶん分かると思うので)

 2)ファイルからデータを読み込む場合

  
(1)アップル(optionキーの横にある井みたいな変なマーク、以後アップル)+Lを押すと、LoadWavesのウィンドウが開きます。
  (2) File...をクリックするとファイル選択画面になるのでロードしたいデータを選択します。
  (3)データを選択したら Do It をクリックします。
  (4)Loading Delimited Textというウィンドウが開いたらProvide WaveNamesで適当な名前を付けて、 Load をクリックします。
  
 以上が基本的なロードのやり方です。

※測定値などの場合X軸の値(X軸の値が同じ場合)は一度読み込んだ後は読み込まなくてよいのでX軸に当たる部分は何も入力しなくてもよかったりします。

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2. グラフの描き方

 1)グラフの表示
  
(1)メニューバーのWindowsを引っ張り下ろしてNewGraph...を選択する。
  (2)New Graph ウィンドウが開いたら、XWaveでX軸の値を選択(クリック)し、Y Wave でY軸の値を選択し、 Do Itをクリックする。

 ※Titleは書いても書かなくてもいいけど、解らなくなりそうな場合は書いておいた方がいいと思います。
 以上を行うとグラフが表示されます。
 
 2)グラフにwaveを加える方法
  
IgorはExcelと違って一度に複数のWaveによるグラフは書けないので、1)の手順によりグラフをとりあえず表示させた後にWaveを加えるをいう方法を取ります。その手順は以下の通りです。

  (1)メニューバーのGraphを引っ張り下ろしてAppend Traces toGraphを選択する。
  (2)Append Tracesのウィンドウが開いたら、XWaveでX軸の値を選択し、Y Wave でY軸の値を選択し、 Do Itをクリックする。

 以上を行うとWaveをグラフに加えることが出来ます。いくつもWaveを加えたい場合は、この作業を繰り返し行うという地道な作業をしてください。
  
 3)線を修飾する場合
  
(1)グラフウィンドウをダブルクリックする。
  (2)Modify Trace Appearanceというウィンドウが開く。
  (3)Traceで修飾するwaveを選ぶ。
  (4)Modeで好きなグラフの形状を選ぶ。(よく使うのは、Lines betweenpointsか Lines and markers辺りだと思います。)
  (5)Colorをクリックして線の色を選択する。
  (6)LineのSizeとStyleを好みにあわせる。
  (7) Do It をクリックする。

  以上が線の修飾の仕方です。
  
  ※markersなどを選んだときはmarkerをクリックすると好きなmarkerを選択することも出来ます。
 
 4)ラベルの表示
   X軸やY軸にラベルを表示するやり方を説明します。ここでの注意として、left=左側に表示されるY軸、right=右側に表示されるY軸,bottom=X軸を示しています。

  (1)メニューバーよりGraphを引っ張り下ろして、LabelAxisを選択する。
  (2)LabelAxisのウィンドウが開くので、Axisでどの軸にラベルを加えるかを選択します。
  (3)Axis labelに入力したい文字を書き込みます。
  (4) Do It をクリックします。
 
  以上がラベルの表示の仕方です。

  ◇InsertでFont, Sizeなどを変更することも出来ます。
  ◇LabelePreviewで表示されたように実際のグラフにも表示されます。
  ◇一度表示させたあとは、ラベルをダルブクリックすれば書き換えられます。

 5)軸の修飾
   
例えば、軸を対数表示に変えるときや軸のフォント、サイズを変更するときやり方を説明します。

  (1)X軸でもY軸でも、どちらでもいいので軸をクリックするとModifyAxisのウィンドウが開きます。
  (2)
  □Axis( 4)を参照)でどの軸を修飾するかを決定できる。 
  □Mirror Axis は No ticks が好ましい。
  □Ticks の Location は Inside が好ましい。
  □Fontでお好みのフォント(Times)やサイズにする。(Boldを選択する方がいいかもしれない。)
  (3) Do It をクリックする。
 
  自分の好みでAのところはいろいろと変更してみて下さい。


 6)注釈の表示

   

  (1)上図のロを表示する方法
   ・メニューバーよりGraphを引っ張り下ろしてAddAnnotiationを選択する。
   ・Add Annotation のウィンドウが開いたら、左の一番上の TextBox▼ を Legend ▼ に変更する。

  (2)図のワを表示する方法
   基本的に(1)と同じですが、 TextBox ▼を変更する必要はありません。
  
  (3)注釈表示のおまけ 
   Add AnnotationのウィンドウでPreviewが実際に表示される状態を示しています。これを書き換えるにはAnnotationのとこを変化させると出来ます。

    ◇フォントなどを変えるならInsertの所を使用してください。
    ◇a2と表示したいならInsertのSpecialのSuperscriptを、a2 と表示したいならInsertのSpecialのSubscriptを選択してください。元の文字の大きさにしたいのならNormalを選択すると良いです。
    ◇InsertのSpecialでJustifyLeftを選択すると左揃えに出来ます。
     (Rightは右揃え、Centerは中央揃え)
    ◇InsertのSpecialでTextColorを選択するとテキスト(文字)の色も変更することが出来ます。
 ◇注釈を囲む表示形態を変えるにはFrameでBox(線で囲む),Underline(下線のみ),None(何もなし)のどれかを選択してください。線もSingle,Double(2重線),Triple(3重線),Shadow(陰)などの選択が出来す。お好みの注釈が出来たらDo It をクリックしましょう。以上が注釈表示の説明です。
 注釈もラベルと同様に一度表示したら注釈をダブルクリックすることで書き換え可能です。書き換えるときはDo It ではなく(というか、 Do It はないと思うので) Changeをクリックしてください。消去するときは、 Deleteをクリックすれば消去出来ます。
 ちなみに、 Tag ▼は矢印が注釈から伸びるので時と場合により活躍します(あまり使えません)。
 
 7)軸の範囲の変え方
   軸の範囲を変えたり、例えば10から0までなんていう表示をしたいときにはこのやり方を使います。
 
  (1)メニューバーのGraphを引っ張り下ろしてSet AxisRange...を選択する。
  (2)Set AxisRangeのウィンドウが開くのでAxisでどの軸の範囲を変えるのかを決める。
  (3)Min Value:には最小値にしたい値を、MaxValue:には最大値にしたい値を入れて Do It クリックする。

 
8)左右両方に軸を作る場合
   
一度、1)の方法で左側に軸を作った後に2)と同じ方法でY軸の値を読み込むときAxisをright ▼にすれば両方に軸を作れます。応用として、上下に軸を作ることも可能です。

 9)グラフからwaveを消去する方法
   

  (1)メニューバーのGraphを引っ張り下ろしてRemove fromGraphを選択する。
  (2)Remove fromGraphのウィンドウが開いたら、消去したいwaveを選択し Do It クリックする。

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3.保存のやり方

 1)初めて保存する場合
  (1)メニューバーのFileを引っ張り下ろしてSave ExperimentAs...を選択する。
  (2)保存する場所を選択し、名前を付ける。
  (3)Save asStationeryかPackedを選択する。(Packedがオススメです。)
  (4) Save をクリックする。

 2)2回目からの保存
  メニューバーのFileを引っ張り下ろしてSaveExperiment を選択する。
  または、アップル+Sを押すと出来ます。

 ※グラフウィンドウやテーブルウィンドウも左上の小さい四角い所を押して消すときにCloseWindowというウィンドウが開くので Save (2回目からは Replace)をクリックして保存したほうが良い(保存したい場合に限る。)。このとき名前を付けておくと次開くときに分かりやすい(別に付けなくてもよい)。

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4.保存したグラフを見る方法

  (1)見たいグラフのアイコンをクリックして開く。
  (2)メニューバーのWindowsを引っ張り下ろしGraphMacrosからグラフを選択する。
  ・テーブルを見たいときは、TableMacrosから見たいテーブルを選択すれば良い。

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5.グラフを印刷方法

  (1)メニューバーのFileを引っ張り下ろしてPage Setup for AllGraphs...を選択して、方向などを設定して OK をクリックする。
  (2)メニューバーのFileを引っ張り下ろしてPrintGraph...を選択する。(または、アップル+Pを押す。)
  (3)出力先を適当なところに設定する。(NetHawkLSとか、パソコンによってちょっと違うけど)
  (4)一般設定となっているところをIgor Proとする。
  (5)Graph ScalingのところでFillPage(用紙いっぱいにグラフを印刷、先生に提出するときはこれ)やSameSize(表示されているグラフと同じ大きさのものを印刷)などを選択する。
  (6)一通り設定が出来たら プリント をクリックする。

 

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