コンセプト

「あったらいいな」をユーザーとともに作る
-ATスキルを用いた福祉機器のプロトタイプ開発-

 Japan ATフォーラムは、AT(アシスティブ・テクノロジー)関連に携わる技術者・学生・団体等が支援技術の研究開発と技術者育成のために集う研究・技術交流の場です。

 このフォーラムは、高専教員を中心に福祉・情報教育関連の研究交流の場として2010年から開催されていた「全国KOSEN福祉情報教育フォーラム」を前身とし、その後2013年から長岡技科大・豊橋技科大・高専の三機関が連携してイノベーティブな技術者の育成を目指した「三機関連携プロジェクトAT領域」がスタートしたのを機に、研究交流とともにAT技術者育成の場として2014年から「Japan ATフォーラム」と改称しました。

 年1回の開催で今回は第4回となります。第1回は仙台で開催され「こんなん,あったらいいなぁを現実に!」をテーマに、異分野交流のグループによるアイデア提案を実践しました。第2回は長野で「障害のある人とともに考える支援技術のあり方」をテーマに、ユーザー(障害のある当事者)との交流・意見交換を行いATの具体的課題や技術開発の気づきを得ました。昨年の第3回は明石で「ともにつくるインクルーシブデザインワークショップに学ぶAT技術開発のあり方」をテーマに、ユーザーとともに課題解決を図るインクルーシブデザインを実習体験しました。

 今回の「Japan AT フォーラム 2017 in 函館」では、これまで3回のまとめとして『「あったらいいな」をユーザーとともに作る~ATスキルを用いた福祉機器のプロトタイプ開発~』をコンセプトに、ユーザーが抱える問題や課題をとともに考えアイデアを具体的な形にするワークショップをメインに実施します。また、日頃の研究成果を発表するポスター発表・デモ展示も併せて実施します。

 日頃の授業では経験しにくい、ユーザーとともに考えるインクルーシブデザインや他校の専門分野の異なる学生と交流しアイデアを形にするワークショップの体験を通して、AT関連技術の開発能力の向上を図るとともに、次世代を担う技術者の育成に努めたいと考えています。

Japan ATフォーラム事務局

〒042-8501
北海道函館市戸倉町14番1号

函館工業高等専門学校 
総務課

TEL.0138-59-6304

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