平成9年度  電子回路学(3年)・教授要項


【科  目】 電子回路学
【対  象】 情報通信工学科3年
【開講方式】 必修 2単位
【担当教官】 大田一郎

【使用教科書】
押山,保常,他「改訂電子回路」コロナ社

【参考書】

【概要】
 電子回路学は3年次〜4年次を通して電子回路の基本的動作と解析に関することを修得
する.3年次では,電子回路の基礎となるトランジスタとFETの動作を中心に理解し,
これらを用いた増幅器を等価回路に直し,動作量を解析的に求める技法を修得する.

【前期講義内容】
1.電子回路の基礎
  トランジスタの動作と静特性,定格,増幅動作の図式解法
  バイアス回路
2.トランジスタの小信号等価回路,高周波特性,高周波等価回路
  FETの動作と静特性,小信号等価回路,集積回路

【後期講義内容】
3.増幅回路
  抵抗容量結合増幅器,変成器結合増幅器の動作原理と解析
  直流増幅器,帰還増幅器,演算増幅器の動作原理と解析

【評価方針】
 定期試験,小テスト,演習レポートおよび出席を総合して評価する.

【関連科目・学習指針】
 4年次の電子回路や他の専門科目でいろいろな応用回路を学習する.3年次の電子回路
は,その基礎となるトランジスタやFETの動作や特性を学習する大切な科目である.ブ
ラックボックスで回路を考えるのではなく,原理からどのようにして動作しているのかに
重点を置く.