担当科目:
2年 計算機工学Ⅰ
3年 電子通信工学実験Ⅰ
4年 画像処理工学
5年 ディジタルシステム
5年 卒業研究(電子工学科)
専攻科 回路システム学
研究内容
人間の脳のモデルであるニューラルネットをディジタル回路で実現する研究を行っています.主に,FPGAとVHDL, Verilog HDLを用いて,非乗算型パスルニューロンモデルの実現に取り組んでいます.将来的には,大規模かつ高速な,「柔らか」で「ノイズに強い」パターン認識や,関数近似を実現するディジタル回路を開発することを目標としています.
ニューラルネットによる自然言語処理 (以前の研究テーマ)
人間の脳のモデルであるニューラルネットを用いて,入力の単語ベクトルを自己組織化的に学習しながら意味処理を行うモデルCAN(Case-role Assignment Network)を研究していました.産業技術総合研究所(AIST)の高橋直人さんとの共著,
PP-attachment Ambiguity Resolution Using a Neural Network with Modified FGREP Method, Proceeding of the Second workshop on Natural Language Processing and Neural Networks, Takahashi et al, pp.1-7, 2001.
では,英語前置詞句の係り先曖昧性解消問題で,ベンチマークデータに対し,83.6%の正解率を実現しました.(当時では世界4位程度)
英語多読支援のためのWebアプリケーションシステムの開発
ネットサーフィンをしながら,英文の意味の区切りごとにスラッシュを入れるWebアプリケーションを開発しています.スラッシュリーディングのエンジンは,九大の言語処理研究室(冨浦研究室)で開発されたものを使用させてもらっています.
3D画像を裸眼3Dディスプレイにリアルタイムで表示するシステムの開発に取り組んでいます.2台のカメラよりデプスマップを作成し,パララックスバリア方式の裸眼ディスプレイに表示します.
上記等のテーマに関わる技術や知識を習得しつつ,単に「あれば便利」というのだけはなく,何か「人を幸せにするもの」を作っていきたいと思っています.
その他のトピックス
趣味はバドミントンと読書です.バドミントン部の顧問もやっています.
平成元年度 全国高等専門学校バドミントン大会 団体優勝,単準優勝,複準優勝.